夜闇の住民
 ──月の出ていない夜に子ども一人で森の中を歩いてはいけないよ。森に潜む怪物たちは、弱い子どもが大好きだからね。

 作品URL
 http://snivy-bksf.pepper.jp/mtsg-kikaku/mtsg.cgi?mode=view&id=karaagetori&no=1

 お題『涼』

 縛りポケモン
 『夏の風物詩』をモチーフにしたポケモン

 作品に出した縛りポケモン
 『ヒトモシ』

 追記・少し誤字その他を直しました。
  • 焼き肉
  • 2014/08/15 (Fri) 01:33:16
夜闇の住民 投票

文法・文章:4.0
ストーリー:4.0

素敵なところ
・直喩、隠喩を多用することであえて輪郭をぼかし、不思議で不気味な雰囲気を作り上げている点は見事。特に気に入っている表現は三段落目のヨマワルの描写、「古ぼけた色の白に赤い光が~」です。
・案内の駄賃としてしっかり女の子の寿命を持って行く等ただの綺麗な話で終わらないところがゴーストタイプを題材にした小説らしくて非常に良いです。

気になったところ
・直喩、隠喩を多用した表現描写は確かに素敵な部分ではあるのですが、女の子の主観が多分に含まれたおどろおどろしく幻想的な描写かと思いきや、女の子の知らない情報、第三者の視点(「雪山の奥深くの洞窟に生えた氷柱」「シルフスコープ」)が交じり合い、夜の森という幻想の中から不意に現実へ引き戻されてしまう部分が散見されます。どういう方向性の描写にするのか指針を立てておいたほうが、より強固な世界観の構築に繋がるのではと思います。
・オチが説明調でやや残念に思いました。リーダー格のヒトモシだからこそ、他のヒトモシよりも達者な喋りなのだとは思いますが、女の子を助けた理由を語るのは地の文に任せてしまったほうが不気味な雰囲気を残せたのではないかなあと思います。
  • 赤星
  • 2014/08/27 (Wed) 15:49:40
夜闇の住民 投票
文章・文法評価 4.0点
ストーリー評価 3.5点

今回は企画への参加、ありがとうございます。
今回の作品の中では唯一ホラーな雰囲気が終始感じられるお話でした。
正に”夏の怖い話”って感じでテーマともよく合っていたと思います。
先に投票をされた方が言っておられるように比喩表現の多様が物語の雰囲気を強く彩っていたと感じました。読んでいて背中がぞわぞわする感覚が味わえる文章で、次はどうなる。この子はどうなる。とドキドキしながら読み進めました。ヒトモシの特徴を表現する文章で、分かっていながらも「ひええ」となりました。

少し消化不良かなとなった点は、ラストの描写です。
自分でも酷いと思いつつ「甘いな」と感じてしまいました。もちろんハッピーエンドこそ一番なのですが、実はラストがバッドエンドになることを読み進めながら想像していました。
流れではヒトモシが容赦情けをかけない性格に見えたので、道中の描写に何かしら思うところがあるようなものが散りばめられていたらな。と少し感じたので、そこを減点させていただいております。
  • 旅がらす
  • 2014/08/29 (Fri) 20:22:21

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