文章・文法:4.5
ストーリー:4.0
数個の誤字で、果たして点数をどれだけ変動させるべきか……!
非常に悩んだ作品でした。文体並びに物語運びは「さすがは赤星さんだぜ!」と唸りまくる素敵なものだっただけに、誤字を見つけた際には逆の意味で唸りました。ここをどう評価しよう、いやしかしここまで出来上がった文章にいちいちケチをつけるべきかいやだからこそこういうところが気になるのであって……。と悩んだ結果、ケチをつけることにしました(言い方悪くてすみません
専門的な要素を取り入れつつもそれを苦に思わせず物語のレールに読者を運んでいく言葉並びが素晴らしかっただけに、「ここさえ気にならなければ……!」と思った次第であります。
ユキノがどう動くかを知っていて、それに罪悪感を感じていてもなおそう動くように仕向けてしまったことに葛藤するヒナワの心理描写が特にお気に入りのシーンです。ああいう葛藤はとても好きです。語弊があるかもしれませんが、ああいうシーンに一番人間臭さと親近感と胸揺さぶられるものがあります。
ストーリーのラストがインパクトに欠けるというか、オチとしてしっかり収束していなかった感じがあったのが少し残念でした。ノンノ爺さんの変化は一体なにがどうしてそうなった!?と言う気持ちが残ってしまっただけに、もやもやが晴れないようでむずむずします。
ノンノ祭とヒナワが村に感じていた違和感の正体が、私、とても気になります!
- 旅がらす
- 2014/05/23 (Fri) 21:00:46