ノンノ・ノンノ
俺は、生まれ故郷に帰ってきた。

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テーマ:開花

縛りポケモン:ロゼリア・ロズレイド
  • 赤星
  • 2014/05/10 (Sat) 00:16:55
Re: ノンノ・ノンノ
文章・文法:5.0
ストーリー:4.0

時間なかったんですかねやっぱり。最後が中途半端だったなあと。
主人公がみんなに謝罪して、許してもらって調査するところまで書ければ完璧だったんですが。
しかし文章力は郡を抜いていて、揺るがない実力を感じました。情景がここまで鮮明に頭に浮かんでくる小説なんてほとんどないです。『子どもの落書きのようにうねるカーブ』などの表現力には脱帽でした。
設定もよく練られており、文句のつけようがありません。
惜しい所はやっぱり最後ですね。とはいえ、時間の無い中でうまい具合に纏めようとしていたという感じは伝わりました。
  • 逆行
  • 2014/05/18 (Sun) 18:05:04
Re: ノンノ・ノンノ
文章・文法評価:5.0
ストーリー評価:4.5

 冒頭に専門用語を持ち出し、これから始まるストーリーの本質を簡潔に伝える演出は見事としか言いようがありません。ポケモンの固有名が出てくる二次創作短編なのに硬派かつ現代的な文章。ひとつの舞台背景・設定を二次創作でとことん突き詰めた結果の完成度がこの作品にしっかり表れています。「テツに似てきたんじゃないか」という一言だけでおじさんと主人公の父親の間柄が手に取るように分かる、その場面作りの上手さには舌を巻くばかり。
 ただ、なんでしょう。悪役の登場の仕方がかなり急なイメージでした。後半からの展開をちょっと焦りすぎた感じです。前半にちょこちょこと伏線が張られていたにもかかわらず――ですので、わたしの読解力の問題なのかもしれません。悪役の存在の有無はまったく気にしておりません。
 少し尻切れトンボな終わり方でしたが、これはこれでいいと思います。この締めくくりをどうとらえるか、続きはどうなるか、それを考えるのが完全に読者次第となるので難しいところですね。学生時代、国語の授業にて、絶妙なところで物語が打ち切られるもどかしさを思い出しました。
  • 水雲(もつく)
  • URL
  • 2014/05/21 (Wed) 10:40:07
Re: ノンノ・ノンノ
文章・文法評価 5.0
ストーリー評価 4.0

 民俗学というジャンルに絞られたポケモン短編作品。
 文体は今回の企画投稿作品では一番の出来だったと思います。思わずその世界観に引き込まれる描写も多々あり、その場面が脳裏にはっきりと浮かぶところもありました。
 残念なところといえば、オチのインパクトが少なかったことでしょうか。正直に言えば、「ここで終わるのか!?」という気持ちになってしまいました。
 後日談でも良いので、その後のお話を書いて欲しいと思いました。
  • 天草かける
  • 2014/05/23 (Fri) 00:21:13
Re: ノンノ・ノンノ
文章・文法:4.5
ストーリー:4.0

数個の誤字で、果たして点数をどれだけ変動させるべきか……!
非常に悩んだ作品でした。文体並びに物語運びは「さすがは赤星さんだぜ!」と唸りまくる素敵なものだっただけに、誤字を見つけた際には逆の意味で唸りました。ここをどう評価しよう、いやしかしここまで出来上がった文章にいちいちケチをつけるべきかいやだからこそこういうところが気になるのであって……。と悩んだ結果、ケチをつけることにしました(言い方悪くてすみません
専門的な要素を取り入れつつもそれを苦に思わせず物語のレールに読者を運んでいく言葉並びが素晴らしかっただけに、「ここさえ気にならなければ……!」と思った次第であります。
ユキノがどう動くかを知っていて、それに罪悪感を感じていてもなおそう動くように仕向けてしまったことに葛藤するヒナワの心理描写が特にお気に入りのシーンです。ああいう葛藤はとても好きです。語弊があるかもしれませんが、ああいうシーンに一番人間臭さと親近感と胸揺さぶられるものがあります。
ストーリーのラストがインパクトに欠けるというか、オチとしてしっかり収束していなかった感じがあったのが少し残念でした。ノンノ爺さんの変化は一体なにがどうしてそうなった!?と言う気持ちが残ってしまっただけに、もやもやが晴れないようでむずむずします。
ノンノ祭とヒナワが村に感じていた違和感の正体が、私、とても気になります!
  • 旅がらす
  • 2014/05/23 (Fri) 21:00:46
評価・感想
文章評価:5.0
内容評価:3.5
感想
 投稿お疲れ様でした。
 文章はもうさすがすぎますし、他の方が書かれていらっしゃるのであえて取り立てて語るということはしません。今回もすごく素敵な世界観を演出してたように思いました。ああ、でも! 一つだけ言わせてください。
 文頭のノンノ祭の説明がとってもよかったです。頭にあることで好奇心を掻き立ててくれますし、それに加えてこの作品の方向性を定めることができますから。また、要点をこぼさずに読めるという意味で、濃密な描写の中に読みやすさを共存させることを可能にしたようにも思います。情報の出し方が本当にうまいなあと感じました。
 内容は、やっぱり時間が足りなかったのでしょうか……? オチが落ち切れていない感じです。改稿する予定があるのなら、ぜひ後半を加筆したものを読ませてくださいね! それでも、やっぱりそれまでの経過の運びは見事でした。それゆえに、やはり最後が目立ちますね……。
 雰囲気はピカ一でした。とってもよかったです!
  • ホープ
  • 2014/05/23 (Fri) 22:39:56
Re: ノンノ・ノンノ
文章・文法:5.0
ストーリー:4.0

 序盤の発展した場所からどんどん離れていくところ、祭りの描写、戦闘の表現、相当書き慣れているのではないだろうかという感触を受けました。最初のノンノ祭についての軽い説明を入れたところも物語に引き込むという点で非常に効果があると思います。
 「頭を抱えて困ったアピールをするくせに、ユキノのその言葉を待っていた俺が、内心はとんでもなく嬉しい俺が一番ずるくて憎たらしい」。こういう心理描写、かなり秀逸に感じます。ユキノのほわほわした言動や、あるいは序盤の情景描写。物語の中に引き込まれるように読み進めることができたということもあり、とても読みやすかったです。
 気になるのは終わり方ですかね。あの場面で終わること自体に問題は感じませんが、中盤の心理描写がとても良かっただけに、そういう描写があまり見受けられないまま終わってしまったのは残念かな、と。もう少し余韻に浸りたかったですね。時間の問題もあったのかもしれませんが……。ゴルーグがラスト何をしていたのかは個人的に気になります。
 秀逸な文章表現が世界観を非常によく描き出している、そういった感想です。戦闘のところもかなりの疾走感。見習いたいですね。主人公とその町の人のやりとりを想像しつつ、感想の締めとさせていただきます。
  • ポリゴ糖
  • 2014/05/23 (Fri) 23:51:18

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